
プジョル バルセロナ退団
2014年05月19日 10:11【5月16日 】スペイン1部リーグ、FCバルセロナのカルレス・プジョルは15日、涙をこらえながら15年間在籍したクラブでの通算593試合目が自身にとって最後の試合だったことを明らかにした。
アトレティコ・マドリードを本拠地カンプ・ノウ・スタジアムで迎え撃つ17日の試合は、今季のリーグ王者が決まる一戦になるが、プジョルは自身通算7回目の優勝がかかる試合を欠場するとみられている。
記者会見に臨んだプジョルは、「私はプレーしない。コーチとも話し合ったけれど、われわれはタイトルを目指してプレーするし、100パーセントの布陣で臨まなければならない。ベンチ入りすることもないだろう」と語った。
膝の故障に悩まされたプジョルは、3月に今季終了後の退団を発表しているが、その後は別の立場でFCバルセロナに残る可能性を示唆した。
「まずは回復に努めようと思っている。今季はチームに帯同できず、重要な局面で力になることができなかった。とにかく、けがを回復させなければならない。プレーできなくていい。現在は無理だけど、活動的な生活を過ごす必要がある」
「クラブに残るにしても、監督としてではない。監督になることは想像してない」
プジョルには、米メジャーリーグサッカーへの移籍や、かつて代表のチームメートだったラウル・ゴンザレスとカタールでプレーする可能性が取りざたされていたが、自身の身体が万全であることを証明できるまでは、現役続行の可能性は除外した。
「正直なところ、現時点では膝が思い通りに動かず、どこであろうとプレーすることは不可能だ。だから、自分との契約を望む人たちをだますようなことはしたくない」
プジョルはこれまでにスペイン1部リーグで6回、欧州チャンピオンズリーグで3回、スペイン国王杯で2回、クラブW杯で2回、スペイン・スーパーカップで6回の優勝経験がある。
さらにスペイン代表としては、2008年の欧州選手権と2010年のW杯南アフリカ大会を制している。
プジョルは現役生活を振り返り、「何百万人もの子供たちの夢を背負ってきた」と語った。
「この19年間は、愛してやまないサッカーの練習と試合に明け暮れてきた」
かつての指揮官であるルイス・ファン・ハール氏、選手または監督として一緒に仕事をしてきたジョゼップ・グアルディオラ
氏は、プジョルがみせてきた闘志あふれるプレースタイルに敬意を示している。シャビ・エルナンデスは、現在FCバルセロナに在籍する選手を代表し、プジョルをこれまで一緒にプレーした選手のなかで「最高のプロフェッショナルだった」と述べた。
「これまで、君がわれわれに与えてくれたすべての度胸、勇気、犠牲に感謝している。君はみんなの模範だ」
「長い間一緒にロッカールームで過ごしてきたなかで最高のプロフェッショナルだった。チームメートなら、誰もが同じことを言うだろう」
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